Lazio
Corva Gialla
コルヴァ ジャッラ
ラツィオ州ヴィテルボ北部、州境の町ルビリアーノ。ローマ出身のベアトリーチェ アルヴァイラーはここに約2haの土地を手に入れた。憧れてきた自然に囲まれた暮らし、自分達の食べるものは全て自ら作る。当然ながら彼女の菜園では全て、薬品や化学肥料をつかわず、自然環境を尊重した栽培。そして家の脇にある1haの土地、古くはブドウ畑として使われていたこともあり、将来的にはブドウ樹を植え、自家消費用のワインを造りたいと考えていた。その時、近所でもあった造り手レ コステ、ジャンマルコ アントヌーツィのワインに出会ったことが大きな衝撃を与えることとなります。ジャンマルコの考える自然回帰の栽培、純粋にブドウを表現するための醸造、そして圧倒的な飲み心地を持ったワインに心酔したベアトリーチェ。すべての工程において、酵母添加や温度管理、その他一切の介入を排し、SO2も完全に無添加にて醸造からボトル詰めまで行うことを決めます。 ブドウのポテンシャル、造り手としての経験値は、まだまだ及ばないものの、ジャンマルコのサポートもありハッキリと表現される地域的な個性、ボルセーナ周辺レ コステの軽やかさとは違う、オルヴィエート特有の重心の低さ。何とも興味深い造り手。
まるで箱庭のような菜園 とブドウ畑より 造られる 、 最高の飲み心地 を持ったワイン 。ラツィオ州ヴィテルボ北部、ウンブリアのオルヴィエートまで僅か2 2km。州境にある町ルビリアーノ 。 ローマ出身の ベアトリーチェ アル ヴァイラ ーは 1997年、ルビリアーノの郊外に約 2haの土地を手に入れた。以前から思い描いてきた 、 自然に囲まれた 暮らしの ためである。息子の 独立を きっかけに 2008年、ローマから ルビリアーノへと移り住んだ。 ローマから車で 1時間半、 オルヴィエートの町 まで 30分足らず でありながら、周囲は 手付かずの森に囲まれ ている理想的な環境。そこで彼女は菜園で野菜を育て、様々な果樹を植える。他にも ニワトリ、 牛、馬、 羊、ロバなどの飼育を行 い、野菜や果実はもちろん卵やミルクまで、 自分 達の食べるものは自ら 作り 育て ている。当然ながら彼女の 菜園では全て 、 薬品や化学肥料をつかわず、自然環境を 尊 重 した栽培を行っている。
畑は合計 1ha、サンジョヴェーゼを中心にカナイオーロ、トレッビアーノ、プロカーニコ、ヴェルメンティーノ、ペティー ノ、ロマネスコ、どのブドウも Le Costeの畑より取った苗木をベースに 2010年に植樹。 粘土質が やや 強 いものの 、 グラードリと近い 火山性 土壌特有の痩せた 要素と、オルヴィエート特有の土地の強さ 。長らく放棄されていた事、そして周囲は手つかずの自然環境が残 る事もあり、 生物の多様性、 自然のバランスが保たれてい る 土地 。 畑ではビオディナミ式の調剤を用いるほか、年最低限に必要な銅と硫黄物を使用する以外、化学的な薬品や肥料はもちろん、堆肥さえも使わない栽培方法。醸造においては現在、ジャンマルコ のサポートの元 取り組んでい ます 。その方法はもちろん、レ コステで行っているアプローチと何ら変わることはない。数種類の白ブドウで造られるビアンコ、サンジョヴェーゼをベースに造られるロッソ、そしてチリエジョーロは別
に単独で醸造されている。
ビアンコは、唯一収穫時期 の早い ヴェルメンティーノを先に 収穫し 果皮と共に醗酵 。 そこに圧搾した他のブドウを加 え、古バリックにて醗酵、熟成。非常に繊細、そして抜群の口当たりはもちろん、そこに土地由来の芯の強さを感じる純粋でありながら個性を持った白。サンジョヴェーゼは畑のポジションによって成熟するブドウのレベルが異なるため、熟成の段階でいくつかのキュベに分けてボトル詰めされる。 特に寒さを強く感じる 2014については、ブドウの味わいが大きく変わるため、全く別のワイン Rossetto(ロッセット、小さいロッソの意味合い)としてリリース。そして、非常に個性的ともいえるチリエジョーロ 100%でボトル詰めされる Ceresaチェ レーザ 。 果実的なタンニンと 繊細さ、軽やかさ、 サンジョヴェーゼとは全く違う 雰囲気 を持ったワイン。 樹齢も若く、 2017年が初めてのリリースとなるカンティ-ナ。ブドウの ブドウのポテンシャル 、造り手としての経験値は、 まだまだ及ばないものの、 ジャンマルコのサポートの元、表現される 地域的な個性、ボルセーナ周辺の土地の軽やかさとは違う、 オルヴィエート特有の重心の低さ。 何とも興味深い造り手 がまた増えました 。
Lineup
成熟の早いヴェルメンティーノのみを先に収穫し果皮と共に3日間、その他のブドウはすぐに圧搾し、醗酵が進んだモストに加えて醗酵、テラコッタ製のタンクにて醗酵・熟成。果実と酸のバランス、飲み心地を意識した白。2022年は天候だけでなく収穫量にも恵まれたヴィンテージ。フレッシュな果実酸の心地よさと、軽快な飲み心地。そして火山性&豊かな土壌の厚みある味わい。
近所の農業学校の生徒と共に栽培を行ったグレケットを
引取り、実験的に醸造。収穫後、果皮と共に木樽にて14日間の醗酵。圧搾後500Lのトノーにて12か月、ボトル詰め後、約6カ月の熟成。果皮が厚くタンニン豊かなグレケットの個性を引き出した醸造。味わいの強さ、骨格を持った白。
サンジョヴェーゼのみ短時間、果皮とともに醗酵をスタート。圧搾後、直接プレスしたモンテプルチァーノのモストを加えて醗酵を終え、そのまま6か月の熟成。軽快で心地よいロゼ。
収穫したブドウを果皮と共に2週間、野生酵母による醗酵。木樽にて12か月の熟成。意味合いとしては「小さなロッソ」という意味合い。ロッソとは対照的な「飲み心地、軽やかさ」を意識して造られる赤。ロッソにはない軽快さ、フレッシュさを感じる赤。
収穫したブドウを果皮と共に2週間、野生酵母による醗酵。木樽にて12か月の熟成。ロッソに比べて、やや成熟の浅いブドウ(畑のポジションによる)を使ったワイン。
収穫したブドウは除梗せず、空気に触れない状態にて45日間もの長期間マセレーションと醗酵を行い、圧搾後木樽にて12か月の熟成。サンジョヴェーゼの補助品種として知られるブドウでありながら、その個性的な果実味、柔らかいタンニンを表現したチリエジョーロ。豊富でありながらも果実的なタンニン、そして線の柔らかさと繊細さ、軽やかさ、ブドウの個性を明確に表現。
丘の上、より表土が少ない区画より収穫した高品質のサンジョヴェーゼ。果皮と共に3週間、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、木樽にて18か月の熟成。果実は非常に落ち着いていてタンニンもなめらか、レ コステのワインにとても近い印象を持ちつつも、土地由来の厚み、重厚さを感じる味わい。飲み心地とのバランスがとてもよくなりました!
リゼルヴァに当たる赤。ロッソと同じ丘の上の畑より収穫。決して恵まれない年であったものの、ごくわずかには素晴らしい成熟を見せたサンジョヴェーゼのみを選抜して醸造したもの。木樽にて24か月の熟成。天候にも恵まれた2015、そして何より収穫より9年という歳月により、非常に磨き上げられた魅力あるサンジョヴェーゼ。