Winery

ワイナリー

Emilia Romagna

KOI di Flavio Restani

コイ ディ フラヴィオ レスターニ

偉大なるランブルスコの造り手の意思を継承する、モデナの未来を担う新しい才能
モデナ近郊フォルミジーネに唯一残っていた、古くから形を変えずに残っている樹齢60年を越えるブドウ畑。造り手のフラヴィオは、当時イル ファルネートにてブドウ栽培から醸造まで担ってきた人物。まだ若く経験も浅いが几帳面な性格と誠実さ、そして素晴らしい探究心を持つフラヴィオ。イル ファルネートのワインがこの数年で劇的に進化した背景には、間違いなくフラヴィオの存在なくして語ることはできません。 イル ファルネートで働き、ヴィットーリオ グラツィアーノのワインに学ぶ、素晴らしい環境と師に恵まれたフラヴィオ。2018年より畑を引き継ぎ、ワイン造りを開始。まだスタートしたばかりのワイナリーであるものの、その栽培・醸造哲学については一切妥協しない。醸造では酵母やSO2など、完全の無添加で造り出す瓶内二次醗酵、そしてワイン自体が自分の生み出すオリによって守られ、成長していくという驚きのスプマンテ。

モデナ近郊フォルミジーネにあるブドウ畑。古くから形を変えずに残っている貴重なブドウ畑で
あり、1970 年代以降のランブルスコの工業化・大量生産の波に飲まれることなく、トレッビアー
ノモデネーゼ、ランブルスコグラスパロッサ、ランブルスコソルバーラが当時のままの姿で残
っている希少な畑。中でも樹齢60 年にもなるトレッビアーノモデネーゼの畑は、モデナ全土を
探してもほとんど見られなくなったベッルッスィ仕立てのまま現存している。2016 年まで前オ
ーナーが畑の世話をしてきた(ブドウは協同組合に販売)が、高齢のためこれ以上続けることができ
ない、、。この畑を初めて目にした時からその魅力に感動し、存続を決意したフラヴィオレスタ
ーニ。彼は当時イルファルネートにてブドウ栽培から醸造まで担ってきた人物。まだ若く経験
も浅いが几帳面な性格と誠実さ、そして素晴らしい探究心を持つフラヴィオ。イルファルネー
トのワインがこの数年で劇的に進化した背景には、間違いなくフラヴィオの存在なくして語ること
はできないでしょう。

2018 年、初めての収穫はブドウの状態を見極め、納得できるものだけを収穫。結果、2.2ha
の畑より僅か5tという少なさ。ボトル詰め出来たのは4000 本にも満たない量でありながら、そ
の醸造哲学には一切の妥協もない。
「2018 は決して恵まれたヴィンテージではなかった。しかし、厳選して残ったブドウにおいては、
果実のバランスと高い酸を維持したモデネーゼの理想的なブドウ。このブドウの魅力を最大限
に表現する方法は、やはり瓶内二次醗酵だと思ったんだ。」
フラヴィオは、モデネーゼの持つ強い酸を生かした最大の表現として、瓶内二次醗酵によるス
プマンテを醸造。モデネーゼは除梗せずにそのままプレス。果汁のみの状態にてアルコール
醗酵を行います。春まで1 度もオリ引きを行わずに熟成し、オリ引きのタイミングで冷凍蔵保
存しておいたモデネーゼの果汁を加えて、醗酵が始まるのを待ってからボトル詰め。彼がイルファルネートの時に実現できなかっ
た、SO2(亜硫酸塩)無添加、酵母無添加、さらには瓶内醗酵においても酵母添加を行わない、いわばトレッビアーノモデネーゼ
のみで造り上げた完全無添加のスプマンテ。

樹齢60 年のトレッビアーノモデネーゼ、ベッルッスィ仕立てのブドウ樹のみをさらに厳しく選果したブドウを用いて造られるヴ
ィーニャエッレ、除梗せず自重にて出るモストフィオーレ(フリーランジュース)のみで醗酵。春先まで一度もオリ引きを行わずシュ
ールリーの状態で熟成。収穫からボトル詰めまでブドウ以外一切の添加も行わない白ワイン。そのこだわりの高さからボトル詰め出
来たのは僅か500 本という少なさ。「スプマンテではトレッビアーノモデネーゼの魅力と楽しみ方を、ヴィーニャエッレではモデネー
ゼの秘めた可能性と偉大さを」そう語るフラヴィオ。
スタートしてまだ1 年、まだ設備や準備、畑のクオリティなど、課題は山積みではありますが、現時点でこれほど繊細でエレガントな
ワインを造り出す彼のセンス、そして形にとらわれない柔軟な価値観を持ちながらも、土地の伝統やブドウ栽培への強い執着心。畑
の成長とともにさらに素晴らしいワインを造ってくれると信じています。
エミリア=ロマーニャの未来を背負う素晴らしい才能を持った造り手の一人だと感じております。

Lineup

KOI0005 Spumante"Illusione" スプマンテ”イッルズィオーネ” (22)年 白泡 750ml
トレッビアーノ モデネーゼ100%、樹齢20年~30年。
厳しく選別したブドウのみ収穫。除梗せずダイレクトプレス、果汁のみの状態で自然に醗酵が始まるのを待つ。醗酵が終わったワインに冷蔵保存しておいたモストを加え、瓶内二次醗酵。その後、醗酵の状態を確認しスボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。瓶内でオリとともに熟成し続ける、「生きているワイン」。2022は日照に恵まれたヴィンテージ。ガス圧を調整することで、安心して抜栓することが出来ます。結果的にガス圧は少し低めですが、非常に熟れたモデネーゼの果実味と、ブドウ元来の酸と骨格、ヴォリュームを感じる味わい。非常にクリアでいて不安要素は皆無、旨味の乗った素晴らしいスプマンテ。
KOI0403 CHI MERA キメラ (22)年 白微泡 750ml
ピニョレット主体、トレッビアーノ モデネーゼ、アリオンサ、アルバーナ、他。樹齢30年~。
時期を見極めて合わせて収穫。除梗せずにそのままプレスし、果汁だけの状態で醗酵。冷蔵保存しておいたモデネーゼのモストを加え、ボトル詰め。瓶内2次醗酵ののちスボッカトゥーラを行わずにそのままリリース。2022年は猛暑でしたが、8月以降にある程度の雨があったため、収穫量はそこまで落ちず、バランスの取れたブドウ。発泡も穏やかで安心して抜栓していただけます。ピニョレットの果皮由来のタンニンと、厚みのある果実。酸とのバランスも良く、スプマンテとは違う柔らかさ&気軽さを感じる味わい。
KOI0101 Bianco"Vigna R" ビアンコ"ヴィーニャエッレ" 750ml
トレッビアーノ モデネーゼ100%、
樹齢60年以上のベッルッスィ仕立ての区画より厳しく選別。プレスせずモストフィオーレ(フリーランジュース)
のみで醗酵が始まるのを待つ。そのままオリとともに5月まで熟成。オリ引きとともにボトル詰めを行う。モデネーゼの持つ鮮烈な酸と爽やかな香り、それでいて酒質の強さ、骨格を感じる。繊細でありながら可能性を秘めた、素晴らしいクオリティを持った白。
KOI0502 Bianco “Cheto” ビアンコ “ケト” (22)年 750ml
ピニョレット60%、モントゥーニ40%、樹齢15~30年。
ボローニャ側にあるブドウ畑。果皮の厚いピニョレット、酸の高いモントゥーニ。2つのブドウを合わせて収穫、除梗せずに直接プレスし、果汁だけの状態で自然に醗酵が始まるのを待つ。その後、オリと共に約6カ月、ボトル詰め後6カ月の熟成。天候に恵まれた2022、過剰な凝縮や乾燥が起きなかったため、果皮の強さよりも果実のフレッシュさ、柔らかく味わい深い酸。バランスの良さを感じる素晴らしい飲み心地。
KOI0204 Visio スプマンテ"ヴィズィオ“ (22)年 ロゼ泡
トレッビアーノ モデネーゼ、ランブルスコ ソルバーラ主体、ランブルスコ マエストリ、樹齢40年~。
モデナにあるベルッスィ仕立て、混植されたブドウ畑。収穫のタイミングを見極め、同時に収穫を行、直接プレス。果汁のみで醗酵を行います。醗酵が終わったワインに冷蔵保存しておいたモストを加え、瓶内二次醗酵。醗酵の状態を確認しスボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。瓶内でオリとともに熟成し続ける、「生きているワイン」。2022は猛暑でありながら、完熟と酸のバランスが良い理想的なブドウ。鋭さよりも果実の豊かさ、味わいのしっかりとしたスプマンテ。
KOI0303 Lumbroosklyn ランブルッスクリン (22)年 赤微泡 750ml
ランブルスコ グラスパロッサ、樹齢50年~。
ベルッスィ仕立てにて残る希少な高樹齢のグラスパロッサ。収穫時期を遅らせ完熟したブドウのみ収穫。収穫は2度に分け、すべて除梗し50%は破砕せず加え、3日間果皮とともに醗酵を行う。圧搾し、そのまま木樽にて6カ月の熟成。冷蔵保存していたグラスパロッサのモストを加えて瓶内で再醗酵。KOIのフィロソフィのままに、完全無添加にて醸造されるランブルスコ。果実の繊細さ、飲み心地の良さ、そしてブドウ由来の野性味。女性的な柔らかさを感じるランブルスコ。
KOI0602 Bianco “Orsu” ビアンコ “オルスゥ“ (21)年 750ml
モスカート60%、トレッビアーノ モデネーゼ40%、
樹齢30~40年。ボローニャ側にあるブドウ畑。
完熟したモスカートは除梗し、潰さずに2日間マセレーション。あとからプレスしたモデネーゼのモストを加え、そのままの状態で45日。圧搾し6カ月の熟成。ボトル詰め後6カ月の熟成。モスカートの果皮の持つポテンシャルを意識したワイン。アロマを抑えるためにセミカーボニックに近い状態で長期間のマセレーション。モスカートの表面的な香りではなく、複雑さや奥行きを表現、モデネーゼともバランスも素晴らしい、ポテンシャルを感じる白ワイン。
KOI0701 “Nami”Barbera ナミ バルベーラ (21)年 750ml
バルベーラト主体、樹齢20~30年。
Chetoの畑を借りた際、一緒に植わっていたバルベーラ。
自家消費用としてこれまで造ってきたものの、2021年という素晴らしい収穫のため、熟成期間を取ってから少量のみボトル詰め。鯉の養殖を生業としてきた日本好きの父から、「波」を意味する名を付けたワイン。 バルベーラは果皮と共に5日程度、セメントタンクにて醗酵&熟成。ボトル詰めを行い、12カ月熟成。他のキュヴェと同じく、醸造~ボトル詰めまでSO2は一切加えない。
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